アルクベイン -ALCBANE-
原作:たかしげ 宙 作画:衣谷 遊 アルクベインデザイン:福地 仁
時は1998年初頭。電子工学の若き天才・台場巽は、現代の科学水準を遙かに上回る性能の量子コンピュータ、SPARCの製造に成功する。SPARCの優れた分析力と全世界に構築されたネットワーク、そして自在に動く二本の機械腕を操り、巽は人知れず街にうごめく悪を裁き始める。
そして1999年9月26日、オルタレイション・バーストが発生。これまでの常識では測れない超常現象を、冷徹な科学の目で分析し、普通の人間の身でありながらも犯罪ノッカーズとの危険な戦いにも果敢に挑んでいく巽。
なぜ彼は異常なまでに犯罪を憎むのか。優れた知性と格闘能力をいかにして手に入れたのか。全ての答えは彼の特殊な生い立ちにあった……。
数多くの他作品に登場する、正義に生きる知性と科学の騎士、ここに誕生!
登場人物
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台場巽(だいば・たつみ) 帝都大学大学院生。弱冠18才にして電子工学の天才と謳われる青年。量子コンピュータ・SPARCを開発運用し、悪に挑む。誰よりも犯罪を憎みながらも、時に非情とも思える冷徹な判断を下す。 |
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ALCBANE(アルクベイン) 台場巽が特殊スーツとSPARCを身につけ変身した姿。SPARCによって制御される機械腕と優れた分析能力、巽本人の極めた体術によりノッカーズとも渡り合う能力を持つ。年代によっていくつかの形態が確認されている。 |
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SPARC(Super Parallel Algorism Resonance Computer) 巽が「スパーキィ」と呼ぶ、超並列計算共鳴コンピュータ。現代科学を超越した計算能力と、疑似人格を備える。彼の手によって構築された検索ネットワーク「MENTOR(メンター)」によりあらゆる情報収集と分析が行われ、巽の活動資金もMENTORの広告収入によって得られている。 |
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石和秀光(いさわ・ひでみつ) 量子物理学の研究者。世界でもっとも早くオルタレイション・バーストの本質を理解した男にして名付け親。自身もノッカーズとして目覚め、あらゆる事象を「知りたい」という強烈な欲求に従い行動する、時に危険な男。量子変動の痕跡を観測できる特殊能力を持つ。 |
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三ノ輪涼子(みのわ・りょうこ) 「犯罪者を狩る謎の怪人物」を追っていた「週刊デイライト」の記者。オルタレイション・バーストをきっかけについにアルクベインに出会う。 |
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上岡流梨子(かみおか・るりこ) 帝都大学助教授。ロボット工学が専門でアルクベインの機械腕の設計者。巽の数少ない友人。 |
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五ヶ山睦郎(ごかやま・むつお)極特殊部隊「青ノ七」隊長。五ヶ山橘花の父。 |
全3巻 |
主なクロスオーバー作品 |
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『レイズマン・ゼロ』 オルタレイション・バーストで大規模な量子的現象が観測された場所・ 福生市に向かったアルクベインは、 原因不明のガスがビルを取り囲む不可解な事件に出会う。 同じ事件が別作品・別視点で描かれる! |
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『セイル』 セイルの母親、上岡流梨子……。数奇な人生をたどる彼女を10年前襲った大事件とは。 |
『ジエンド』 かつて何度も相まみえた相手であり、初めて会う相手でもある。シュライクとアルクベインの奇妙な宿命。 |
『青の橘花』 事件を追い、福岡に向かった巽。恩師五ヶ山睦郎の助力を求める。 |
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『セイル』 『ジエンド』 『青の橘花』 不確定な量子情報集積体であり、万能物質とも呼ばれる「デミアジウム」。 どんなものにでも姿を変える、無限の可能性を持つこの物体を巡り、 様々な者達が集結する。 語られる異能力者テロ組織「K.K」の起源……。 ここは福岡県直方市――伝説の怪物を巻き込み展開する、第1次福智山決戦の行方は!? |