ジエンド -The last hero comes alive-

作:村枝 賢一

1999年9月26日に起きたオルタレイション・バースト(能力者集団発生現象)。人間社会に突然現れた同族の異端者たち。

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彼らは魔界の扉を叩いた者と揶揄され、『ノッカーズ(KNOCKERS)』と名づけられた。ノッカーズの中には身に付けた特殊能力で犯罪に走る者が多く現れ、日本政府は警察内部に専門部隊「BOOTS(ブーツ)」を結成し彼らに対抗する。

10年が経過し、時は2009年。

幾多の世界に渡り存在し続けている不滅の超情報体「シュライク」が出現する。常に社会の混迷を求めるシュライクは、人の意識を乗っ取りさまよい、暗躍を始める。主人公の高校2年生・明超次は、シュライクの陰謀により、数十名のノッカーズとBOOTS隊員が入り乱れる殺戮の渦中に巻き込まれる。同級生の少女・入間涼を救うため、幼児期より抑えてきたノッカーズ最強の能力”ジエンド”を発現させる超次。これをきっかけに、ジエンドの強力な力をつけ狙うノッカーズが次々と彼の前に現れ始める。
姿を消したシュライクはどこに…。超次は人間の味方として戦い続ける事ができるのだろうか…?


登場人物

theendchouji 明超次(あかり・ちょうじ)
17才、高校2年生。オルタレイション・バーストによって「最強の力」を得るも、最初の能力の発動で大惨事を起こし、以来10年間能力を封印してきた。能力のために孤独を抱えた幼少時代を送ってきたが、人の痛みをわかる優しさを持つ。
theendtheend ジエンド(Z-END)
明超次がノッカーズとして覚醒した姿。無数に存在する「多世界の自分」の力の全てを集約した、最強最後の能力者。有り余る無限のエネルギーを掌から解き放つ「バックドラフト」、磁場で閉じこめた空間にプラズマを放つ「ソーラープロミネンス」等が必殺技。
theendiruma 入間涼(いるま・りょう)
透過能力を持つ超次の同級生。能力に目覚めたために家族との間に溝が生まれ、自分の居場所を失いかけている。
theendkonatsu オブイェクト普段は「こなつ」という名のただのコーギー犬だが、ジエンドの力が発動すると人格を表す謎の女性。他世界ではジエンドの事を知る科学者だったようだ。
theendtakashina 高階一平(たかしな・いっぺい)
BOOTS制圧第1班所属。対ノッカーズ用特殊スーツ「ブースター」を装着する許可を与えられたエリート隊員。飄々とした性格だが、犯罪ノッカーズに対する厳しい心は揺るがない。
theendbushigami 武士神(ぶしがみ)
オルタレイション・バースト以前から存在する人狼で、自由奔放に生きるノッカーズハンター。手にした「万象剣武士神」は、対象が「斬れた」か「斬れなかったか」という可能性を自在に引き寄せる恐るべき日本刀。
 theendshrike  シュライク
仮面の形に身をやつした、多世界を漂う不滅の集合意識。身につけた者の意識を奪い、世界の混乱を目論む。
既刊1-4巻(続刊中)

 

主なクロスオーバー作品

『アルクベイン』
超次の覚醒に懸念を持ったアルクベインが接触を試みる。
『亡装遺体ネクロマン』
ヒーローの道を突き進むネクロマンにとっても、「最強」は気になる存在だ。
『クランド』
「無敵」の土地神クランドと「最強」ジエンドの、空間を巻き込んだ激突。