レイズマン・ゼロ

作:出月 こーじ

時は1999年9月26日――福生市。少年・鳴神是路はオルタレイション・バーストのただ中にいた。頭上に迫る別世界の地球で死闘を繰り広げるもう一人の自分の声を聞く是路。それは自分が異世界の扉をノックした瞬間だった。

異能力に目覚めた者達が、その力に溺れ犯罪に走り、街中が混乱に見舞われる。収容された病院で、ノッカーズになった殺人鬼に襲われた是路は、左手に宿った「リングの力」を発動させる。

 突如変貌した世界と自分。そして憧れだった兄の失踪と異変。「リングの力」を巡り出現した新たなる敵・ヤオ。

自らの宿命と向かい合い、是路は明日へとレイズできるのか!?

鳴神是路(なるかみ・ぜろ)=レイズマン・ゼロ

孤児であり、兄と共に施設で育った少年。兄に教わった「レイズ・アップ」という言葉を合い言葉に、どんな困難にも負けず成長していく事を信条にしている。ヒーローが大好きで、超常的な技を夢見て拳法の修行を続けていた。

鳴神有宇(なるかみ・ゆう)

是路の兄。人を救う事を夢見て外科医となったが、オルタレイション・バーストをきっかけにノッカーズとなった後、支配と殺戮を楽しむ邪悪な人格に変貌する。

妙瀬一美(みょうせ・かずみ)

鳴神兄弟と同じ施設で育った少女。ノッカーズとなった是路に最初は戸惑うも、変わらぬ正義の心に理解を見せる。

ヤオ

是路と同じタイプの「リングの力」を持つノッカーズ。同じリングを持つ者と戦うべく、探し回っている。冷酷無情で、毒ガスを黒豹の姿に変化させた「影牙(イィンヤァ)」を操る。

全2巻

謎の占い師

力を持つ者のオーラを見定める能力を持つ。特にリングの力を持つ者に興味を持っており、是路と行動を共にする。

 

『アルクベイン』
ヤオが起こした毒ガス事件。その中でゼロとヤオ、有宇とアルクベインのそれぞれのバトルが始まる。同じ事件が別作品・別視点で描かれる!
『アルクベイン』
アルクベインとゼロの邂逅。科学の騎士はゼロの正義をどう見る?