作:おととい きたろう時は2009年、都会の喧噪から外れた片田舎の埼玉県春日部市。
古田翔人は、メジャーリーガーを夢見る小学4年生。野球チーム「カマちゃんズ」での試合中、調子に乗って失敗した挙げ句に、試合場の脇にあったお地蔵様の首を折ってしまった。試合に負けてキャプテンのカマちゃんになじられ気分は最悪。
その帰り道、お地蔵様の幽霊(?)につきまとわれるようになってしまう。お地蔵様の祟りだとおびえる翔人の前に、追い打ちをかけるように不気味な化け物まで現れ、チームメイトを襲い始めた。ついに春日部市でも世間を騒がせるノッカーズ事件が起き始めたのだ。
カマちゃんの体を乗っ取り、暴れ回るノッカーズ。その時、翔人の頭の中にお地蔵様の声が響いた。
「ぶう……すと?」
思わずその言葉をつぶやく。
瞬間、閃光と共に翔人は……。
時空を越えて少年の生活に入り込んできたもう一つの世界。
謎がヒーローを成長させる、空想科学冒険譚、始まる。 |
古田翔人(ふるた・しょうと)
父ちゃんの血を受け継いだ、野球好きの男の子で、純粋単純熱血バカ。大衆中華料理店の息子。うっかり壊してしまったBEEのコアの代わりに宿主となる。 |